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ホイール焼き付け塗装のメリット・価格相場を解説【DIYも紹介】

車好きの方であれば、ホイールにもこだわりたいものです。
今回は、ホイール塗装の中で人気の高い焼き付け塗装(パウダーコート)について解説します。

本記事を読めば、以下の内容が理解できます。

・焼き付け塗装とウレタン塗装の違い
・焼き付け塗装のメリット・デメリット
・価格相場
・DIYができるのか

車を長くおしゃれに乗るため、塗装の知識は必要不可欠です。
ホイール塗装の知識を身につけて、愛車をよりかっこよく乗りこなしましょう。

ホイール焼き付け塗装のメリット・価格相場を解説【DIYも紹介】

目的で違うホイール塗装の種類

ホイールの塗装は、目的によって選択肢が異なります。
一般的な住み分けは、以下の通りです。

・焼き付け塗装|おしゃれかつキズを抑えるのが目的
・ウレタン塗装|キズの修理が目的

それぞれの特徴についてみていきましょう。

焼き付け塗装|おしゃれかつキズを抑えるのが目的

焼き付け塗装とは、専用の機器で塗料を噴射し、200度以上の高温で焼き付ける塗装方法です。
焼き付けで塗装を施工すると、ホイールの塗膜が厚くなり、あらゆる耐性や硬度が増します。
そのため、キズ・サビ・劣化に強くなるのが特徴です。

反面、特殊な塗装方法のため、ホイール1本からの施工が難しいといった難点があります。
基本的には、4本すべてに塗装を施さなければなりません。

ウレタン塗装|キズの修理が目的

ホイールだけでなく、車の塗装全般に使用されるのが、ウレタン塗装です。
おしゃれを目的とした塗装だけでなく、リペアなどにも対応できます。

ウレタン塗装でも熱処理はしますが、60度〜80度程度と、焼き付けよりは低温です。
硬度や耐性をあげる目的ではなく、塗装の硬化を早めるために施します。
仕上げの色彩調整が可能なため、1本から・部分的にといった塗装が可能です。

ホイールを焼き付けて完成するまでの工程

ホイールを焼き付けて塗装するまでは、以下の工程を踏んでいきます。

1.塗装をはがす
2.パウダーを吹きかける
3.焼き付けて硬化させる

各工程についてみていきましょう。

工程①塗装をはがす

ホイールに付いている塗装をすべてはがし、専用の液剤を用いて脱脂します。
腐食している部分があればサンドブラスト処理で滑らかにする処理も必要です。
そのあと、塗装部以外にマスキングします。

工程②パウダーを吹き付ける

静電気を帯びた特殊なガンで、塗料(粉末)を塗装していく工程です。
ホイールに対しても電流を流すので、電磁の力で塗装がピッタリとくっつきます。
ホイールやナットなど、複雑な形状でもムラなくきれいに仕上がるのが特徴です。

工程③焼き付けて硬化させる

180度〜200度の釜で焼き付け、塗装を液体化→硬化させる工程です。
焼き付けには20分〜40分ほどかかります。
じっくりと焼き付けることで塗膜が厚くなり、強靭なホイールが完成します。

ホイール塗装を焼き付けするメリット3つ

ホイールの塗装を焼き付けで施工するメリットは、以下の3つです。

1.すべての耐性が備わっている
2.色褪せなどの劣化がにしくい
3.キズに強い

それぞれのメリットについてみていきましょう。

メリット①すべての耐性が備わっている

ホイールの塗装を焼き付けで施工すると、あらゆる耐性がアップします。
期待される性能は、耐食性・耐候性・耐薬性などです。
一般的なウレタン塗装では手に入らない性能が付加されます。

メリット②色褪せなどの劣化がしにくい

塗装を焼き付けで施工した場合、経年劣化しにくくなります。
また、塗膜に柔軟性があるため、塗装のはがれ・ひび割しにくいのも大きなメリットです。
紫外線にも強いので、色褪せしにくく、いつまでもお気に入りの色や質感が楽しめます。

メリット③キズに強い

塗装を焼き付けで施工した場合、塗膜が厚く頑丈になります。
そのため、走行中の飛び石などでもキズがつきにくくなるのがメリットです。
また、ホイールが直接空気にふれないため、サビの防止にもつながります。

ホイール塗装を焼き付けするデメリット3つ

ホイール塗装を焼き付けで施工する場合は、以下のデメリットについても覚えておきましょう。

1.部分塗装はできない
2.金属以外は塗装できない
3.上塗りなどのカラー調整が難しい

それぞれのデメリットについて解説していきます。

デメリット①部分塗装はできない

焼き付けでの施工は、部分的な塗装に向いていません。
なぜなら、ほかのホイールに色や質感を似せるのが難しいからです。
ホイール1本だけ希望する場合であっても、4本同時に塗装する必要があります。

デメリット②金属以外は塗装できない

ホイール塗装を焼き付けで施工できるのは、基本的に金属のみです。
180度から200度の高温で数十分焼き上げるため、金属などの高温に耐えうる素材でなければなりません。

また、塗料(粉末)を塗布する際に電気を流すため、電気の通らないプラスチック製品などは対象外となってしまいます。

デメリット③上塗りなどのカラー調整が難しい

焼き上げの塗装では、ウレタン塗装に比べてカラーの微調整が困難です。
そのため、上塗りや部分的な塗装での調色にも向きません。
しかし、色調が難しいだけで、カラーバリエーションは豊富にあります。

ホイール塗装を焼き付ける際の価格相場

ホイール塗装を焼き付けで施工する際の価格相場は以下の通りです。

ホイールの大きさ 価格
10〜12インチ 25,000円前後
13〜15インチ 30,000円前後
16〜18インチ 34,000円前後
19〜20インチ 38,000円前後
20インチ以上 38,000円〜

表はあくまでも目安です。
実際にはホイール本体の状態や使用する素材、オプションによって前後します。

塗装の焼き付けをDIYするのは難しい

ホイール塗装の焼き付けをDIYするのは、正直困難です。
専用の設備・機器・塗料が必要ですので、費用・手間・仕上がりを考えると、プロに頼む方がよいでしょう。

どうしてもDIYしたい場合は、ボディーでよく使われているウレタン塗装が無難です。
ウレタン塗装であれば、市販の材料で施工できます。

まとめ

ホイールをかっこよく、かつ機能性をあげて使用しつづけるなら、塗装の焼き付けは欠かせません。
焼き付けで施工すれば、さまざまな耐性が高くなり、キズ・劣化・色褪せに強くなります。

ただし「キズの修復で1本から施工してほしい」といった要望には対応が難しい塗装方法です。
塗装するのであれば、4本同時に依頼し、色ムラのないステキなホイールに仕上げてもらいましょう。

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