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リムとホイールの違いは? ホイールの種類や、修理と交換について解説
「車のリムを傷つけてしまった」
「ホイールをアルミにアップグレードしたい」
などと言いながら、実は車のリムとホイールの違いがよく分からないという方も多いはず。
本記事では、混同されがちなリムとホイールの違いを詳しく解説します。
また、ホイールの種類と、万が一傷つけてしまった時の修理や交換の目安も説明します。
よく混同される「リム」と「ホイール」について解説
「車のリムが傷ついてしまった」
「ホイールを新しく交換したい」
リムとホイールは同義語のように使われていることが多いですが、リムとホイールは何が違うのでしょうか?
ここでは、リムとホイールの違いについて詳しく解説します。
「ホイール」とは
ホイールとは、タイヤの内側にはめ込む金属製の車輪のことです。
材質はスチールやアルミ合金でできているものが多く、タイヤはゴムの部分でホイールは金属の部分と言うと、分かりやすいかもしれません。
「リム」は「ホイール」の一部
車のリムとは、ホイールの一部でタイヤをはめ込む外周部分を指します。
タイヤをはめ込むために凹んでおり、通常はタイヤのゴム部分に覆われて外側から見えません。
ホイールサイズ=リム径
タイヤを購入する際に最も大切なのが、適切なサイズのタイヤを選ぶことです。
タイヤのサイズはサイドウォールに刻印された数字やアルファベットに記されています。
例えば、タイヤに「205/ 65 R 15 91 H」と刻印されている場合、タイヤ幅が205mm、偏平率が65%、タイヤ構造記号がR、リム径が15インチ、リム径が15インチ、ロードインデックス(荷重指数)が91、速度記号がHとなります。
一般的にタイヤを選ぶ時に重要なのは、タイヤ幅、偏平率、ホイールサイズの3つになりますが、この中でホイールサイズとはリムの直径となります。
ホイールの種類について
アルミ製? スチール製? ホイールの素材について
ホイールに使われている素材は、主にアルミとスチールの2種類です。
それぞれのメリットとデメリットは以下の通りです。
アルミホイールのメリットとデメリット
アルミ製ホイールはスチールに比べると加工しやすく、デザインの自由度が高いのが魅力です。
また、アルミの方がスチールよりも軽い素材なので、タイヤの転がり抵抗が抑えられ燃費が良くなります。
一方、アルミは値段の高い素材なため、スチールホイールよりも高価になります。
スチールホイールに比べると強度に欠ける傾向があり、縁石でこすってしまった場合など簡単に傷ついてしまうことがあります。
スチールホイールのメリットとデメリット
スチールホイールは、アルミ製のものに比べると価格が安いのが魅力。
そのためベースラインではスチールホイールで、アップグレードとしてアルミホイールを提供している車種も少なくありません。
また、スチールホイールはアルミ製よりも強度が高く頑丈です。
デメリットとしては、スチールは加工しにくいことからデザインもシンプルなものが多いことです。
また、アルミに比べると錆びやすいのもデメリットです。
ホイールが傷ついてしまったら
ホイールが傷ついてしまった場合、傷の度合いによってはそのまま走行するのが危険なこともあります。
ホイールに傷が付いてしまった時の対処法と、交換の目安について解説します。
軽い傷なら基本的には修理・交換は不要
縁石でこすってしまってホイールに擦り傷が付いてしまったという程度のダメージなら、見た目が気にならない場合は特に修理をしたり、交換したりする必要はありません。
ただし、塗装がされているホイールは傷がついた部分から塗装がはがれてしまうおそれがあるため、かすり傷程度でも修理を依頼した方が無難でしょう。
歪みやクラックがある場合は修理・交換
事故などでホイールに歪みやクラックがある場合は、業者に修理や交換を依頼しましょう。
歪みやクラックのあるまま走行を続けていると、ホイールバランスが崩れてしまったり、タイヤから空気が漏れてしまったりなど、安全性が著しく低下します。
空気漏れやホイールバランスが崩れた状態で走行を続けていると、タイヤが偏って摩耗したり、パンクしたりなどのトラブルを引き起こしかねません。
軽く歪んでいる程度なら修理をし、歪みが酷かったりクラックがあったりする場合は新しいホイールに交換しましょう。
まとめ
ホイールはタイヤの内側の金属部分、リムはホイールの外径、ホイールの中央部分を覆う部品がハブキャップと覚えておくと良いでしょう。
ホイールはタイヤをはめ込む大切な部品で、傷がついたり歪んだりすると、走行中のトラブルを引き起こしかねません。
万が一、ホイールを傷つけてしまったら、業者にチェックしてもらって安全性に問題ないかどうか確認しましょう。