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ホイールのクラックは放置しておくと危険!修理方法と修理にかかる費用相場
車のホイールに入ったクラックは、放置しておくと危険です。
ホイールのクラックの修理はDIYでできるのでしょうか?
業者に修理を依頼するとどのぐらいの費用がかかるのでしょうか?
本記事では、放っておくと危険なホイールのクラックについて解説。クラックのできる原因や、修理方法、修理にかかる費用相場を詳しく説明していきます。
ホイールにクラックが入る原因は?
縁石に乗り上げたり荒々しい運転をしたりしなくても、長年車に乗っているとホイールにクラックと呼ばれるヒビが入ってしまうことがあります。
ここからは、ホイールにクラックが入る原因について解説します。
ホイールにはかなりの重量がかかっている
ホイールはタイヤの内側にはめるスチールやアルミでできた金属製の車輪ですが、車の重量を支えつつ歯車軸の回転をタイヤに伝えるという役割があります。
自動車の車両重量は普通自動車で1,500kg~3,000kg、軽自動車でも600kg~1,100kgです。
さらに乗る人の体重や荷物の量を加えると相当な重量になりますが、その重量をたった4本のタイヤで支えているのです。
強い衝撃を与えることでクラックが発生
ホイールはスムーズに走行している場合の衝撃には充分に耐えられるように設計されています。
しかし、縁石などの障害物や他の車と接触したり、未舗装の道路を走行したりした時に、想定以上の強い衝撃が加わると、ホイールにヒビが入ってしまうことがあります。
小さな傷や歪みの悪化や経年劣化でクラックが入ることも
特に事故を起こしたり障害物と接触をしたりしたわけではないのに、長年使用しているホイールに突然クラックが入ってしまうケースもあります。
以前に縁石に乗り上げた際についた変形やこすり傷を修理せずに使っていて、そのまま走行しているうちに弱い部分からクラックが発生してしまうことも。
また、10年、15年と長年乗っている車の場合、経年劣化がクラックの原因になっていることもあり得ます。
ホイールにクラックが入った時の対処法
ホイールにクラックが入ってしまった場合、修理するかホイール自体を交換するかのどちらかになります。
修理すれば安全に走行できるのか、ホイールを交換した方が良いのかは、ダメージの具合によります。
修理するべきか交換するべきかは素人の判断では難しいので、ホイール修理に実績のある修理業者に相談してみましょう。
ホイールのクラックは放置していると危険
ホイールのクラックは、見た目には小さなひび割れ程度で、大した損傷ではないように感じる方もいるでしょう。
しかし、前述したように、ホイールは自動車の重量を支え、走行中は車軸の回転とタイヤに伝えるという大切な役割があります。
ホイールのクラックを修理せずに走行し続けた場合、クラックがさらに大きく成長してしまい、最終的にはホイールが割れてしまう可能性もあります。
ホイールが割れるとタイヤ内の空気が漏れてパンク状態になり、走行中の大事故に繋がりかねません。
ホイールに入ったクラックの修理の方法とは?
ホイールのクラックの修理は、基本的に以下の2ステップで行われます。
1.クラックの隙間を溶接で埋める
2.はみ出した部分を研磨して仕上げる
比較的シンプルな工程ですが、溶接や研磨には専門の工具や設備が必要となるため、修理のできる業者は限られています。
ホイールのクラック修理の費用相場
ホイールクラックの修理にかかる費用は、ホイールのサイズやクラックの大きさにもよりますが、ホイール1本で2万円前後が相場です。
ホイールのクラック修理はDIYでできる?
ホームセンターのカー用品コーナーや通販などで、ホイールを補修するためのアルミパテも販売されています。
修理費用を節約するために、ホイール補修用のアルミパテを使ってDIYで修理したいと考える方もいるでしょう。
市販されている補修用のアルミパテの成分はエポキシ樹脂で、凹みキズなどを目立たなくするような補修は可能ですが、溶接と同じような強度は望めません。
ホイールのクラックの補修に市販のアルミパテを使うのはおすすめできません。
リム交換も視野に入れて
クラック修理の実績が豊富な修理業者なら、大抵のクラックは修理可能です。
しかし、クラックが何本も枝分かれしているケースや、一度修理したのに再びクラックが発生してしまったケース、損傷がひどくて溶接だけでは強度が維持できないケースなどでは無理に修理せず、リムごと新品に取り換えてしまった方が安心でしょう。
修理するべきか交換した方が良いのかは、信頼できる修理業者に相談して決めてください。
まとめ
ホイールは車の重量を支えてタイヤに車軸の回転を伝える大切なパーツです。
ホイールにできてしまったクラックは、例え小さなヒビ割れ程度に見えるものでも、放置しておくとホイールが割れてタイヤがパンクしてしまう恐れもあり、大変危険です。
ホイールにクラックが発生してしまったら、早めに修理業者に修理を依頼しましょう。