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車のアルミホイールに白錆が発生!原因と取り方について解説
車の美しさや走行性能を高めるために愛用されているアルミホイール。
しかし、時折、白錆(しろさび)と呼ばれる厄介な現象に見舞われることがあります。
白錆はアルミホイールに発生する白いサビのことで、見た目を損ない、ホイールの寿命を縮めてしまう原因の一つです。
この記事では、アルミホイールの白錆について詳しく解説し、その原因と取り方、予防策について紹介します。
アルミホイールの白錆とは?
アルミホイールの白錆についてまずは簡単に解説します。
酸素と水分により浮き出る白いサビのこと
アルミホイールの白錆は、酸素と水分の作用によって生じる現象です。
アルミホイールは軽量で強靭な特性を持つため、多くの車両で使用されています。
しかし、アルミニウムは酸素との反応に弱く、湿度の高い環境や塩分の多い道路で運転することが、白錆の発生を促進させます。
白錆は、アルミホイールの表面に白い粉状のサビとして現れ、美観を損なうだけでなく、ホイールの寿命にも影響を与えます。
白錆の原因は?
白錆の主要な原因は、以下の要因に起因します。
湿度と水分
湿度が高い環境では、アルミホイール表面に水分が付着しやすくなります。
この水分が酸素と反応して白錆を形成します。
道路の塩分
冬季に道路の凍結防止のために散布される塩は、アルミホイールに付着すると白錆の原因となります。
特に寒冷地域では注意が必要です。
ブレーキダスト
ブレーキパッドから発生する微細な金属粉塵(ブレーキダスト)がアルミホイールに付着し、酸化反応を引き起こしやすくします。
洗浄不足
定期的な洗車とアルミホイールのメンテナンスが怠られると、汚れや酸化物が蓄積し、白錆のリスクが高まります。
これらの要因が組み合わさることで、アルミホイールの白錆が発生しやすくなります。
アルミホイールの白錆を取る方法
白錆がアルミホイールに発生した場合、その程度によって適切な対処方法が異なります。
以下に、白錆の程度別に取り除く方法を紹介します。
軽度の白錆
軽度の白錆がアルミホイールに付着した場合、次の手順で取り除くことができます。
洗剤とスポンジ
まず、アルミホイールを水で洗浄し、洗剤を含ませたスポンジで優しく擦ります。
これにより、軽度の白錆が取り除かれます。
丁寧な洗浄
スポンジでの洗浄後、十分に洗い流し、水分を完全に拭き取ります。
残留した水分は新たな白錆の原因となります。
中度の白錆
中度の白錆が見られる場合、洗剤とスポンジだけでは落としきれないことがあります。
以下の手順を試してみてください。
コンパウンドの使用
アルミホイールの表面に専用のアルミホイール用コンパウンドを塗布します。
コンパウンドは微細な研磨剤を含んでおり、白錆を効果的に取り除く役割を果たします。
軽く擦る
コンパウンドを塗布したら、柔らかいクロスやウエスを使って軽く擦ります。
力を入れすぎないように注意し、丁寧に作業します。
洗浄と保護
アルミホイールを洗浄し、コンパウンドの残留物を取り除きます。
その後、ホイールを保護するためにホイールワックスを塗布すると良いでしょう。
重度の白錆
重度の白錆が見受けられる場合、専門的なガレージや自動車ディテール業者に相談することをおすすめします。
専門家は特殊な道具と技術を用いて、ホイールを元の美しい状態に戻すことができます。
アルミホイールの白錆を取らないとどうなる?
アルミホイールの白錆を放置すると、何が起こるのでしょうか?白錆が無視されると、以下のような問題が生じる可能性があります。
見た目が悪くなる
白錆はホイールの表面に白い粉状のサビを残し、車の外観を損ないます。
車の美しさを保つためにも、定期的なメンテナンスが必要です。
腐食の進行
白錆は軽度の腐食から始まりますが、放置すれば酷くなり、ホイールの強度や機能性に悪影響を及ぼす可能性があります。
特にブレーキパーツやホイールベアリングへの影響に注意が必要です。
ホイールの寿命短縮
白錆によってアルミホイールの寿命が縮むことがあります。
ホイールの交換はコストがかかるため、適切なケアが重要です。
安全性への影響
ホイールの腐食が進行すると、タイヤの密着性が損なわれ、安定した制動力やハンドリング性能に影響を及ぼす可能性があります。
これは安全性に直接関わる問題です。
アルミホイールの白錆は単なる美観の問題にとどまらず、車の安全性やパフォーマンスにも悪影響を及ぼすことがあるため、適切な対処が必要です。
アルミホイールの白錆の予防方法
白錆を防ぐためには、以下の予防策を実施することが重要です。
定期的な洗車
車両全体を含めて、定期的な洗車を行いましょう。
特にアルミホイールは汚れが付着しやすい部分なので、こまめな洗浄が大切です。
ホイールワックスの使用
ホイールワックスを定期的に塗布することで、アルミホイールを保護し、白錆の発生を防ぎます。
ワックスは酸素や水分からホイールを守ります。
冬季の注意
冬季には道路の塩分が白錆の原因となりやすいため、雪が降る地域では特に注意が必要です。
雪の後は早めに洗車を行い、塩分を洗い流しましょう。
ブレーキダストの管理
ブレーキダストは白錆の原因となります。
ブレーキパッドを交換する際には、低発塵性のパッドを選ぶことで、ブレーキダストを減少させることができます。
定期的な点検
アルミホイールの状態を定期的に点検し、白錆や腐食が進行していないか確認しましょう。
早期発見によって対処が容易になります。
定期的にメンテナンスして車を守ろう
アルミホイールの白錆は、適切なメンテナンスと予防策によって防ぐことができる問題です。
軽度の白錆は洗剤とスポンジで手軽に取り除けますが、中度から重度の場合は専用のコンパウンドを使うなど、適切な手法を選びましょう。
そして、白錆の予防にも積極的に取り組み、車の美しさと安全性を確保しましょう。
アルミホイールの適切なケアによって、長い寿命と快適な運転体験を享受できることでしょう。