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タイヤを自宅に保管する際の理想の場所とは?保管前の準備や保管時に注意すべきことを徹底解説!
自動車を保有しているときの悩みの一つがタイヤの置き場です。
寒冷地であれば夏用と冬用のどちらか一方を車に装着し、残りを保管しなければなりません。
冬用タイヤを使用しない地域でも、スペアなどを保管する場所が必要となるでしょう。
今回はタイヤを自宅で保管するための準備や理想的な保管場所、保管方法、保管する際の注意点などについてわかりやすく解説します。
タイヤを野ざらしにするのはNG
自動車を保有している方の中にはタイヤの置き場所に困り、屋外にそのままの状態で保管している方がいらっしゃるかもしれません。
もしそうなら、可能な限り早く何らかの対策をした方がよいでしょう。
なぜなら、屋外に置くと劣化が進んでしまうからです。
後ほど詳しく述べますが、タイヤは直射日光に含まれる紫外線や雨・風・油、エアコンの室外機などから排出されるオゾンなどによって劣化してしまいます。
できれば屋内に保管するのが理想ですが、ベランダなどに保管しなければならない場合は直射日光があたらないようにカバーをかけ、エアコンの室外機から遠い場所で保管しましょう。
自宅でタイヤを保管するための準備
自宅でタイヤを保管する際、事前にしておくべき準備があります。
ここでは3つの準備について解説します。
場所の確保
最初にするべきことは保管場所の確保です。
車のタイヤは思いのほか大きく、重いです。
軽自動車でよく用いられる14インチのタイヤ(155/65R14)の場合、タイヤ幅が15.5cm、タイヤの外径が55.7cmあります。
新聞紙の縦幅が54.5cmであることを考えると、かなりの大きさであることがわかります。
重さは5〜5.5kg程度で、4本合わせると20kg以上になります。
これだけの幅と重さがあるものを長期間保管するわけですから、屋内で場所を確保するだけでも大変です。
タイヤの洗浄
次にするべきことはタイヤの洗浄です。
交換の直前まで使用していたタイヤには泥やほこりなどといった様々な汚れがついています。
タイヤを水洗いして汚れをしっかり落としましょう。
その際は洗剤を使わず、溝にはまった異物を丁寧に取り除きましょう。
水洗い後は布で丁寧に水をふき取り、風通しが良い場所で完全に乾かします。
タイヤの圧力を減らす
最後にすることはタイヤの空気圧を減らすことです。
長期間保管する場合、空気圧は通常の半分程度まで減らしたほうが長持ちします。
空気圧をそのままにしておくと、ゴムに圧力がかかったままの状態となるためゴムに負担がかかり、ひび割れや変形の原因となってしまいます。
理想的な保管場所とは?
一見丈夫そうに見えますが、タイヤはさまざまな要因で劣化してしまいます。
ここではタイヤを長期保管するために理想的な場所を紹介します。
直射日光があたらない日陰
タイヤは直射日光があたらない日陰に保管するのが理想です。
日陰で保管する理由は、タイヤのゴムを劣化させる紫外線や高温からタイヤを守りたいからです。
紫外線がタイヤにあたるとタイヤの表面で化学変化が発生し、タイヤのゴムを劣化させてしまいます。
また、直射日光に当たることでタイヤが高温乾燥した状態になることでもタイヤの劣化が進みます。
出来るだけ直射日光があたらない場所でタイヤを保管しましょう。
風雨をしのげる場所
タイヤに雨があたると、タイヤの一部であるスチールコードがサビてしまい、タイヤのひび割れ・劣化を加速させます。
できるだけ屋内に保管するのが理想ですが、どうしても屋外で保管せざるを得ない場合は防水機能があるタイヤカバーでタイヤを守りましょう。
オゾンが発生する装置から遠い場所
タイヤのゴムにはオゾンに弱いという性質があります。
オゾンは大気中に存在する物質ですが、オゾンとゴムが化学反応を起こすとゴムの表面に亀裂(オゾンクラック)が入ってしまいます。
自宅にあるものの中でオゾンを発生させるものとして知られているのがエアコンの室外機です。
それ以外にも、モーターのような放電する機器はオゾンを発生させますので、そういった機器の近くにタイヤを置くと劣化が進んでしまいますので避けましょう。
どうやって保管する?
タイヤを自宅で保管する際、どのように保管すればよいのでしょうか。
2つのポイントを紹介します。
タイヤカバーをつける
1つ目のポイントはタイヤカバーをつけることです。
タイヤカバーをつけておくと紫外線やほこりを避けられます。
カバーをかけて空気に触れないようにしておけばゴムの劣化を防ぐこともできます。
置き方に気を付ける
保管する際の置き方はホイールの有無でも異なります。
ホイール付きの場合は横向きでの保管が理想的です。
なぜなら、ホイールの重さがタイヤにかかりにくく劣化対策になるからです。
ただし、横向きに重ねておくと一番下のタイヤに圧力がかかりすぎるため、定期的にタイヤを入れ替えてローテーションした方がよいでしょう。
ホイールなしの場合は縦置きにするのが望ましいです。
縦置きの場合は定期的に地面や床に接している部分を変えることでタイヤの変形を避けられます。
まとめ
今回はタイヤを自宅で保管するときの方法について解説しました。
タイヤを劣化させずに長持ちさせるのであれば、直射日光が当たらない屋外で保管するのが最も望ましいといえます。
屋外で保管する際は雨風や直射日光が避けられる場所に置くとよいでしょう。