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ホイール規格の基礎知識。4種類の意味と見方・車検との関係は?
ホイールの規格には、さまざまな種類があります。「JWL」などのマークを見たことがあるという方も多いと思います。あのマークがホイールの規格を表しています。ただ、マークは見たことがあっても、ホイール規格の具体的な意味や見方が分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこでこの記事では、ホイール規格の意味と見方・フランジ形状の規格「J」の意味・ホイール規格と車検の関係などについて分かりやすく解説します。この記事を読んでいただければ、ホイール規格の基礎がしっかり理解できますよ。
ホイールの規格とは?
ホイールの規格とは、一定の品質や安全基準を満たしているホイールに付与されるライセンスのことをいいます。簡単にいうと、ホイールの規格とは、「ホイールの品質が保証されている証」です。規格の認定方法については、自社で試験を行う場合と第三者機関が審査を行う場合があります。また、日本の規格だけでなく、アメリカなど海外で認定された規格もあります。ホイールの規格はマークによって表示されているため、マークを確認することで、どの規格に認定されているかを知ることが可能です。ホイールを選ぶ際には、必ずマークをチェックしましょう。
4種類のホイール規格の意味・見方
ホイール規格にはいくつかの種類があります。ここでは、4種類の主なホイール規格の意味と見方について解説します。
JWL/JWL-T
「JWL」「JWL-T」は、国土交通省が定めるアルミホイールの技術基準をクリアしていることを示すマークです。保安部品であるアルミホイールの品質・性能が、一定の安全基準をクリアすることで付与されます。「JWL」は乗用車用のホイールに、「JWL-T」はトラック・バス用のホイールに、それぞれ付与されます。JWL・JWL-Tの認定を受けるには、それぞれ国土交通省が定める以下の基準をクリアしなければなりません。
JWL | 乗用車用軽合金製ディスクホイールの技術基準 |
JWL-T | トラック及びバス用軽合金製ディスクホイールの技術基準 |
これらの技術基準を満たしているか否かをチェックする試験は、自動車メーカー及びホイールメーカーが、自ら行います。基準をクリアした製品には、「JWL」又は「JWL-T」のマークを、車両に取り付けた状態で容易に確認できる箇所に表示させます。
VIA
「VIA」は、第三者機関である「自動車用軽合金製ホイール試験協議会」が、国土交通省が定めるアルミホイールの技術基準に準じる確認試験を行い、クリアした製品に付与するマークです。「自動車用軽合金製ホイール試験協議会規程」という規程に基づく審査と判定が行われ、合格した製品がVIAに登録されます。「VIA」に正式に登録された製品に限り、「VIA」マークを表示することが許されます。
DOT/DOT-T
「DOT」「DOT-T」は、アメリカにおけるアルミホイールの保安基準を満たしていることを証明するマークです。アメリカの保安基準が要求する品質・性能の要件をクリアすることで、付与されます。「DOT」は乗用車用のホイールに、「DOT-T」はトラック・バス用のホイールに、それぞれ刻印されています。
JAWA
「JAWA」は、「JWL」と「VIA」又は「JWL-T」と「VIA」の基準をクリアしていることを示すマークです。「JAWA」の品質認定証には、PL保険(生産物賠償責任保険)が付けられるのが特長です。「JAWA」とは「ジャパン・ライトアロイホイールアソシエーション」の略で、アルミホイールの安全性と信頼性を確保するための活動を行っている団体の名称です。「JAWA」によって認定されると、「JAWA」マークが付与されます。
「J」はフランジ形状の規格
ホイールに関連する規格には、「J」というものもあります。「J」は、ホイールのフランジ形状の規格の一つです。フランジ形状とは、ホイールがタイヤに接触する部分の形状のことで、いくつかの種類があります。一般的に普及している規格は「J」と「JJ」ですが、まれに「B」という規格もあります。フランジ形状は、規格によって若干サイズが異なるため、注意してください。リム面からフランジ頭頂部までの高さは、「J」は17.5mm、「JJ」は18.0mmです。フランジのサイズによって、ホイールにタイヤを装着した時の見た目の印象がわずかに変わります。
ホイール規格と車検の関係
ホイール規格と車検の間には、密接な関係があります。というのは、ホイール規格の一つ「JWL」又は「JWL-T」のマークがないと、車検に通りにくいのです。アメリカの規格である「DOT」又は「DOT-T」でも、ほとんどの場合は車検をクリアできますが、陸運局や検査官の認識の違いによっては、「JWL」又は「JWL-T」がないと指摘される可能性があるため、注意してください。上記のような可能性を考慮すれば、「JWL」又は「JWL-T」のマークを付けておくのが安心です。「JWL」又は「JWL-T」にプラスして「VIA」があれば、さらに安心度が上がります。「VIA」を認定する審査は、メーカーではなく第三者機関が行うからです。
まとめ
以上、ホイール規格について解説いたしました。ホイールはどうしてもデザイン性に目がいきがちですが、安全性も非常に重要です。ホイール選びでの失敗を回避するには、安全性と密接に関わるホイール規格について理解することが大切です。愛車にふさわしい、安心・安全のホイールを選んでくださいね!ホイールの交換をお考えの方がいらっしゃいましたら、「トータルリペア カラー」にぜひお任せください。弊社は富山を拠点に活動しておりますが、全国各地のお客様からのご依頼に対応させていただいております。
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