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スパッタリングホイールとは?クロームホイールとの違いや手入れのポイント
アルミホイールには「スパッタリングホイール」と「クロームホイール」の2種類があります。
みなさんの中には、ホイール交換の際にどちらを選ぶか迷っている方もいらっしゃるかもしれません。
ホイール交換での失敗を回避するには、2種類のアルミホイールの特徴を知ることが重要です。
今回の記事ではスパッタリングホイールを取り上げ、クロームホイールとの違いや手入れのポイントなどについて分かりやすく解説します。
スパッタリングホイールへの交換を検討されている方はぜひ参考にしてくださいね。
スパッタリングホイールとは?
アルミホイールには、「スパッタリングホイール」と「クロームホイール」の2種類があります。
このうち、スパッタリングホイールは、スパッタリングメッキを施されたアルミホイールのことです。
メッキホイールといえば、以前はクロームホイールが主流でしたが、最近はスパッタリングホイールが増えています。
表面の輝きや耐久性はクロームホイールに及ばないものの、製造コストの安さや再メッキのしやすさなどの利点があるため、メッキホイールの中で新たな主流になりつつあります。
スパッタリング塗装とは?
スパッタリングホイールを作り上げる塗装方法が「スパッタリング塗装」です。
スパッタリング塗装では、「真空蒸着」という手法で塗装が行なわれます。
真空蒸着を伴うスパッタリング塗装は次のような流れで行ないます。
➀ホイールの表面にブラックやグレーの下地塗装を行なう
➁「真空窯」と呼ばれる容器の中で加熱する
➂液化または気化させた金属を「中間幕」としてホイールに付着させる
④さらにその上から塗装を行ない、「クローム皮膜」を作る
スパッタリングホイールとクロームホイールの違い
スパッタリングホイールとクロームホイールでは、どのような違いがあるのでしょうか?
それぞれの特徴を見ていきましょう。
スパッタリングホイールの特徴
スパッタリングホイールは最初にブラックやグレーで塗装を行ない、真空蒸着という手法でメッキの層を作ります。
下地の塗装によって色の濃淡がつきやすいため、工夫次第でより個性的な見た目にすることができます。
塗装面とメッキ膜が密着しにくいため、剥がれやすいのが欠点です。
その分、クロームに比べると製造コストを安く抑えることができます。
クロームホイールの特徴
以前は、ホイールメッキといえば「クローム」が主流でした。
表面が滑らかに処理されているため鏡のような光沢感があり、強い金属膜によって硬度が高いため傷付きにくいという特徴があります。
クロームメッキの製法では、ホイールの表面に数層の金属を重ねて電解処理を施すことでメッキ皮膜を形成します。
鏡のような光沢がとても美しく、高級ホイールの代名詞的存在です。
一方、作るのに非常に手間がかかるためコストが高く、全ての膜が金属であるため一度剥がれると腐食が早まるのという弱点があります。
スパッタリングホイールの手入れのポイント
スパッタリングホイールの手入れのポイントをご紹介します。
スパッタリングホイールは耐久性に難があるため、ブラシでゴシゴシ洗うと傷が付くおそれがあります。
そのため、柔らかい洗車用スポンジで優しく手洗いするのがおすすめです。
ブレーキダストが固着する前に洗うと、汚れが落ちやすいです。
ホイールにホコリや砂が付いたままでゴシゴシ洗うと、メッキが傷付いてしまうため、スポンジで洗う前にホコリや砂をしっかり落としておきましょう。
また、使用する洗剤にも注意が必要です。
洗剤の成分によってはメッキにダメージを与えたり、変色させたりする危険があるため、専用クリーナーを使用してください。
機能性や美しさを長持ちさせるには、小まめにメンテナンスを行なうことが大切です。
まとめ
以上、スパッタリングホイールについて解説しました。
低コストで製造できることもあり、近年はスパッタリングホイールが主流になりつつあります。
一方、鏡のような美しい光沢をもち、高級感のあるクロームホイールにも根強い人気があります。
それぞれの特徴を見極め、ご自分の好みや予算を考慮しながら、愛車に最適なホイールを選んでくださいね。
ホイール交換で失敗しないためには、信頼できる業者に依頼することが重要です。
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